J2アルビレックス新潟は今日30日の第21節、水戸ホーリーホックとデンカビッグスワンスタジアムで対戦する。元日本代表FW矢野貴章(34)がワールドカップ(W杯)で1次リーグを突破した日本代表の存在を力に変える。

 「やはり刺激になります」。水戸戦前日29日の練習後、矢野は日本-ポーランド戦の感想を話した。10年南アフリカ大会16強のメンバー。1次リーグ突破の喜びは肌で知っている。「難しい試合だったと思う」と警告数の差で勝ち上がった内容に理解を示した。新潟のチームメートでW杯初出場したDF酒井高徳(27)についても「前から奪いに行き、シュートも打った。良かった」とたたえた。

 水戸戦、自身の先発は微妙だが、ここ3試合は終盤の途中出場で攻撃にアクセントをつけている。「得点を期待されているのは分かっている。結果を残したい」。代表当時も前線からの機動力を期待されていた。役割を果たし、自身の17試合ぶりの得点と、3試合ぶりの勝利を誓った。