首位のサンフレッチェ広島が、J2降格圏にいたG大阪に、手痛い黒星を喫した。

試合は、両者とも1点が遠い、拮抗(きっこう)した展開になった。広島は前半13分、FWティーラシン(30)が、ゴール前で抜け出しシュートを放つが、相手GK東口が足に当ててセーブ。その後も決定機を作るが、ネットを揺らせず、逆に後半39分、相手CKからのセットプレーで失点し、力尽きた。

広島はここ3試合、2敗1分けと白星のない厳しい結果。城福浩監督(57)は「セットプレーがらみの失点が続いている。内容を振り返りながらできることを準備しないと」と唇をかんだ。

G大阪とは、前回7月18日の第16節で対戦。4-0で完勝していたが、今回はリベンジを許してしまった。MF青山敏弘(32)は「相当対策されて、なかなかチャンスを作れなかった。前半戦でやったガンバじゃなかった」と、まさかの敗戦に悔しさをにじませた。

広島は、3月31日の第5節から前節27節まで、約半年間、首位を守り続けていたが、ついに首位陥落。青山は「(独走で)逃げ切れるなんて思っていなかった。最後の最後まで食らいつく」と前を向き、「まだまだこれから」と首位奪還へ意気込んだ。