ガンバ大阪が18日、元日本代表MF二川孝広(38)の期限付き移籍期間が満了し、来季から関西1部FCティアモ枚方へ完全移籍すると発表した。

二川は16年途中からJ2東京Vへ、昨季はJ2栃木へ期限付き移籍。G大阪を通して「同じ大阪にあるチームで現役としてまだプレーするので、引き続き応援してもらいたいと思います」とコメントした。

二川はG大阪下部組織出身で99年にトップ昇格。プロ2年目から徐々に定位置を確保し、03年から16年途中まで背番号10を付けた。寡黙な性格ながらファンタジスタをもじり、「ファンタジフタ」を呼ばれるなど、パスセンスあふれる天才。同じ大阪・高槻市出身で現在10番を背負うMF倉田が「フタさんには追いつけない」と憧れ続ける存在だ。

16年途中、17年半一筋だったG大阪を離れて初めての移籍を決断。数々のタイトル獲得に貢献した男の最後のファンサービスには400人以上のサポーターが集まったことも。東京Vでは1年半で22試合1得点。昨季は7試合出場にとどまっていた。今季は将来的にJリーグ昇格を目指すFCティアモ枚方へ新天地を移す。

現在は関西1部。まずはJFL昇格が目標だ。FCティアモ枚方は17年に関西1部で2位、全国社会人サッカー選手権大会では4位となり、JFL昇格を懸けた全国地域チャンピオンズリーグに出場。あと1歩目標には届かなかったが、今年は二川が経験を生かしてチームをけん引し、昇格をつかみ取る。

 

◆FCティアモ枚方 04年にG大阪OBの新井場徹、稲本潤一、播戸竜二が「FCイバンイーナ」として設立。大阪府リーグ5部からスタートし、14年に関西2部優勝。15年に同1部昇格するが、降格。16年に再び同2部優勝を果たし、17年から同1部。現在は新井場のみがオーナーを務める。