ヴィッセル神戸が昨年9月29日の鹿島戦以来となる5連敗を喫した。

後半17分、DF西が獲得したPKをFWビジャが右足で冷静に決めて先制。だが23分、30分に立て続けに失点を許しての逆転負け。吉田監督は「もう少し相手の背後を意識した戦い方をしたかった」。流れの中での得点がないことを悔やんだ。

前節からスタメン5人を入れ替えて臨んだ。「ビッグ3」のMFイニエスタ、FWポドルスキはベンチから外れた。唯一出場のFWビジャは先発から76分間プレー。両チーム最多のシュート5本を放ったが、もうひと押しが足りなかった。

大物不在に、キャプテンマークを巻いた西は「いない中でチームとしての良さを出さないといけない」。連敗脱出に向け、全体での取り組みが鍵になる。4月の就任後、リーグ戦3試合で黒星が続く吉田監督は「より自分たちが目指す攻撃、守備を1つになってやらないといけない」。重い足取りでバスに乗り込み、会場を後にした。