J1清水エスパルスの篠田善之監督(48)は27日、静岡市内の中田小学校を“サプライズ”訪問し、さらなる奮闘を約束した。

来月19日のホーム広島戦では同市内の小学生を無料で招待する。小学校訪問はPRの一環。当初はGK梅田透吾(19)だけの予定だったが、急きょ篠田監督も参加した。異例の訪問に、約700人の全校生徒も盛大な拍手で歓迎。GK梅田も得意のスローイングを披露するなど、交流を深めた。同監督は「パワーをもらった。ぜひスタジアムにきて応援してほしい」と来場を呼び掛けた。

この日の午前中は静岡市内で非公開練習を指導。湘南対策を行い「攻撃と守備の両方を確認した」。相手はパワープレーが武器。セカンドボールへの対応をポイントに挙げ、「ターゲットに当たった後のボールの回収が大事。クロスも気をつけたい」と強調した。

前節名古屋戦では先制される苦しい展開も、逆転勝ちを収めた。ただ、課題の守備は2失点。篠田監督は「どこかで『大丈夫かな』という意識があるのかもしれない。より注意深く戦いたい」。今季も残り8試合。熱い指導を続ける指揮官が5試合ぶりの完封勝利を目指して士気を上げていく。【神谷亮磨】