北海道コンサドーレ札幌FWジェイ(37)のプロ魂だ。24日、札幌・宮の沢で4日ぶりに行われた練習に参加した。他競技では新型コロナウイルスの感染が拡大する日本国内でのプレーを不安視し、帰国する外国人選手もいる。来日6年目の英出身ストライカーは「プロのアスリートは自分のチームメートと一緒にチームのためにプレーすることが大事。俺はプロ。1月から12月までの契約を全うする」と言い切った。

「彼らは家族が心配なんだと思う」と外国人選手が抱く不安な思いは理解する。妻ステラさんは現在、出身地イタリアの実家で2歳の息子バルサザール君と過ごしている。首都ローマから車で4時間の距離にある郊外のため感染者が急増する同国内での生活も「心配はしていない」とジェイ。それでも買い物などの外出を控え、近隣の農家から譲られる野菜などを食材にしているという現状について語り、「早く終息してほしい」と願った。

21日鹿島アントラーズとの練習試合(45分×2、35分×2)では2本目32分から4本目まで出場して4得点と存在感を見せた。Jリーグ公式戦は中断中で「メンタルの準備がなかなか難しい」と言うが、チーム最年長はどんな状況でも、日本で最高のパフォーマンスを見せる覚悟を持っている。【保坂果那】