Jリーグは5日、第3回臨時理事会において、商工中金(株式会社商工組合中央金庫)との間で「Jクラブの運営をサポートする長期借入枠」を新たに承認したことを発表した。同件は融資の実行を要請するものではなく、リスク対応のための融資枠設定になるという。

Jリーグは4月28日にも三菱UFJ銀行との間で、リーグの運転資金やJクラブへの配分金支払い等のバックアップラインとして、運営上のリスク対応のためのコミットメントライン設定に関する理事会決議を行っていた。コミットメントラインとは企業と金融機関があらかじめ設定した期間・融資枠の範囲内で、企業側が随時借り入れを可能とする契約のことで、両案件ともに契約金額、契約期間等の内容は非公表としている。

Jリーグの村井満チェアマンもコメントを発表し「このたび、商工中金様との間で、Jクラブへの機動的な資金融資枠の設定に合意いただいたことを大変ありがたく思っております。また、先般一早くご支援を申し出ていただいた三菱UFJ銀行様との資金融資枠の設定を合わせみると、Jリーグ本体のみならず、Jクラブにおいても一定程度のリスク対応のためのバックアップラインが確保できたと考えており、改めて両金融機関様へ多大なる感謝を申し上げます」とつづった。