初出場のヴィッセル神戸が、再開初戦で広州恒大(中国)に快勝し、大会2試合目で1次リーグ突破を果たした。2戦全勝とした三浦淳寛監督(46)は「この試合をきっかけに、チームが勝者の精神を持ち続けていけばいい結果が出る」と、今季最大の目標だったアジアNO・1の座へ手応えをつかんだ様子だ。

J1リーグ戦では18日の浦和レッズ戦に敗れ、5連敗でドーハ入りした。空気は重かったが、今季途中就任した三浦監督は「Jリーグの成績は残念な結果になったが、やっていることは間違いない。自分の人生でもいい時もあれば苦しい時もある」と気持ちを切り替えていた。かみ合わない攻守の微調整を図り、この日はフェルマーレンと菊池を最終ラインの中央に置き、オウンゴールの1失点だけに封じ込めた。

MFイニエスタのアシストで先制点を挙げたFW古橋は「得点に関しては、いいタイミングでアンドレス(イニエスタ)がくれて、枠に入れることしか考えていなかった。試合に出ている選手、出ていない選手も一丸となってチームは3得点できた。勝ちきれたのは大きい。でも、次の試合はすぐにくるので頑張りたい」と慢心はなかった。