鹿島アントラーズのMF土居聖真(28)が宮崎キャンプ初日となった4日、オンラインで取材に応じ「らしくないプレー」を目標に掲げた。

前線ならどのポジションでも安定したプレーを発揮し、2年連続で30試合以上に出場してきた。今季はサイドの位置に入った際に「プラスアルファを出したい」とし、「いい意味で、らしくない自分を出せればなと思いますし。エゴイストのような傲慢(ごうまん)なプレー、持ちすぎぐらいのドリブルをしてもいいのかな、とちょっとは思っている」と自身の考えを明かした。

ピッチの中での気遣いは人一倍。監督やチームメートの信頼も厚い。もちろん、根底にチームのバランスと勝利がある中で、今季は「ひと味違うプレー」を目指すという。

「バランスは難しい。落ち着かせるプレーも必要ですし、11人全員がエゴイストのままでも勝てない。自分のエゴかチームの勝利をとるか、紙一重なところもある。そこも楽しみながらギリギリのところで勝負できれば。発言ぐらいは強気に、今年は行きたいと思います」とキッパリ。

28歳。鹿島の生え抜きでは、MF遠藤に次ぐ年長者となった。ベテランに近づいているが、今季の土居はピッチ上ではつらつとした、フレッシュな姿を見せてくれそうだ。【岩田千代巳】