J1首位の川崎フロンターレは、2位名古屋グランパスとの2連戦(29日・豊田ス、5月4日・等々力)に挑む。

新型コロナの影響で、同時期にそれぞれ予定されていたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)が延期されたため、リーグ戦では異例の2連戦が実現した。

現在ともに12試合を消化して、勝ち点差は3。順位逆転もあり得るリーグ前半戦の天王山を、川崎Fの鬼木達監督(47)は「こだわるべきゲーム。(今季の試合数)38分の1とか2とかではない」と位置づけた。

昨季の前半戦では、10連勝の後に敵地で名古屋に敗れて連勝記録が止まった。「順位がこれだけ近いし、昨年アウェーで負けたことも含めて考えたら、成長する上では必ず倒さなくてはいけない相手だと思う」と強調した。

「強い相手になるほど、自分たちも研ぎ澄まされていく。こだわるべきところにこだわらないと点は取れないし、逆に一瞬で点を取られる」と指揮官。これこそが「成長できるタイミング」で、2連戦が組まれたことをポジティブに受け止めているという。

自身の現役時代の経験も踏まえて、「力のある選手と対戦するときは、止めたときの満足感がある。見応えのあるおもしろいゲームになると思う」と期待を膨らませた。

中4日で同じ相手と連戦になるが、「1試合ずつだと思っている。先のことは全く考えていない」と分けて考えた。「その試合で何が起こるか把握して、結果をふまえて次のゲームに臨む。アウェーで難しいゲームになると思うが、全力を注ぎたい」。2位以下を突き放す絶好のチャンスに、川崎Fが照準を定めた。