J1清水エスパルスDF鈴木義宜(よしのり、28)のリーグ戦復帰が、目前に迫っている。9日は静岡市内で練習。大雨の中で軽快なプレーを見せた。

リーグ開幕から17試合連続で出場していたが、6月6日、鹿島とのルヴァン杯プレーオフ第2戦(1●2)で味方と激しく交錯。頭蓋骨骨折の大けがを負い、約1カ月の安静を強いられた。プロ入り後で初の長期離脱となったが、サポーターから届いた応援の寄せ書きなどがリハビリの励みになった。「多くの方に心配してもらい、ありがたかった」。段階的に練習を再開。厳しいフィジカルメニューなどで追い込み、体のキレを取り戻してきた。

既に実戦復帰は果たしている。5日のエリートリーグ横浜戦(1△1)で先発。91日ぶりに公式戦に出場すると、後半16分までプレーした。「試合に出る喜びを感じた」。今後しばらくは、ケガ予防のためのヘッドガードを装着してピッチに立つ。11日にはリーグ戦の鳥栖戦(駅スタ、午後7時)が控える。「1試合でも多く勝利を届けたい」と意気込む。頼れるDFリーダーの復帰は、リーグ16位に低迷するチームの大きな力になる。【古地真隆】