全国高校サッカー選手権が28日に東京で開幕する。2大会ぶり10度目出場の帝京長岡(新潟)は29日の1回戦で長崎総合科学大付(2大会ぶり9度目)と対戦。下部組織的存在である長岡ジュニアユース(JY)FC出身のセンターバック、高萩優太(3年)が攻守の鍵を握る。

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19、20年度に2大会連続4強入りしている帝京長岡は県勢初の日本一に向け、長崎総合科学大付との初戦に臨む。長短のパスと個人技を織り交ぜて攻め込むスタイルに対し、相手はロングボール主体の展開が予想される。最終ライン中央に入る高萩の出番は多くなりそうだが「(ロングボールを)ただはね返すだけでなくパスに変えられたらチャンスになる。周りと連係し、相手の長所を逆に利用できれば」とゴールへの道筋をイメージする。

中2の冬に帝京長岡が初めて選手権4強入りした第98回大会を現地で観戦。パスサッカーに魅了され、入学を決意すると中3夏に湘南ベルマーレU-15EASTから長岡JYFCに籍を移し、神奈川の自宅から週末だけ練習へ通った。「毎週、親に送迎してもらった。全国のピッチで成長した姿を示し感謝を伝えたい」。

チームは春の新潟県総体、北信越プリンスリーグ1部を制覇。今月、高校年代最高峰のプレミアリーグへのプレーオフも勝ち上がり、来季の初参入も決めた。次の目標は全国選手権初優勝だ。「うちの攻撃力を生かすため守備を支える。目の前の一戦に集中し、状況に応じたプレーを選択していく」。過信せず、頂点まで駆け上がる。【小林忠】

○…帝京長岡はプレミアリーグ初参入を決めて迎える全国選手権。古沢徹監督(38)は「プレーオフ後も浮かれることなく、しっかりと準備できている。いい勢い持って初戦に臨める」と話す。得点源は主将のFW堀。体の強さとしなやかさを兼ね備えたドリブルと、シュートセンスで敵陣をかき乱す。中盤はパサー山村、運動量を生かして攻撃参加するボランチ橋本、右ウイング原壮志が攻撃を活性化させ、2年生アンカー水川がバランスを取る。