新潟県勢で初めて4強入りした帝京長岡は昌平(埼玉)に1-2で惜敗し、3位で大会を終えた。0-2の前半32分、MF水沢那月(2年)がDF遠藤琉晟(3年)のシュート性のラストパスを左足でプッシュし、1点を返す。後半はボールを左右に揺さぶりながら敵陣でのプレータイムを長くしたが、追いつくことは出来なかった。
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序盤の2失点が大きく響いた。前半5分にミドルシュートを決められると、同14分には左サイドを崩されて追加点を許す。DF山本圭晋主将(3年)は「1失点した後、自分たちで修正仕切れなかった」と悔いた。0-2とされた直後、走力とボール奪取力のある遠藤を右DFから中盤中央に移すと守備が安定。前半のうちに1点を返し、後半は猛攻を仕掛けたが、逃げ切られた。古沢徹監督(38)は「昌平さんのボールの持ち方、体の使い方など多くを学べたと思う。負けたことは私の責任。選手はよくやった」と最後までアグレッシブにゴールに迫った選手たちをたたえた。
ボールポゼッションに特長を持つ両軍の一戦は見応え十分。「ピッチ脇で見ていて面白かった」と古沢監督が振り返ったように、ともに狭いエリアを個人技とパスで打開しながら前進するスタイルをぶつけ合った。敵将の玉田圭司監督(44)も「帝京長岡さんはとても強かった。特に後半は耐える展開が続き、試合が3時間に感じた」と苦笑いだった。
インターハイ8度目の挑戦で初めて2回戦の壁を突破し、一気に準決勝まで駆け抜けた。次のターゲットは冬の選手権での全国初制覇。山本主将は「この夏で得た経験を生かし、全国でも接戦を勝ちきるチームになる」と話し、古沢監督は「ドリブルではがす、奪うといった強度などをもっと求め合いながら、もっと強くなる。選手権(新潟)予選も簡単ではないが、まずはしっかりと全国行きを勝ち取りたい」と前を向いた。【小林忠】



