京都サンガがクラブ史上初のJ1首位に立った。前半にPKでホームの新潟に先制を許すも、後半28分にFWラファエル・エリアス(26)の得点ランクトップに並ぶ今季8点目で同点。同41分にはエリアスのアシストから元日本代表MF奥川雅也(29)が決めて逆転勝利。暫定ながらも96年のJリーグ初昇格以降で初めての首位となり、クラブに新たな歴史を刻んだ。

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京都MF奥川が泥くさく逆転弾を決めた。0-1の後半11分に交代出場すると、FWエリアスの同点弾で攻勢を強めた同41分にチャンスが巡ってきた。左サイドでのスローインをつないだボールを、エリアスが左足でゴール前へ。これに反応した奥川はDFに体勢を崩されながらも、懸命に伸ばした右足でGKの股の間を抜いてゴールに流し込んだ。

「流れを変えることを監督から言われていた。そこに集中してできたことが、結果につながった」。10年戦った欧州の舞台から今季京都に復帰したアカデミー育ちは、落ち着いた口調で喜びをかみしめた。

暫定とはいえクラブ初の快挙に、曺監督も確かな前進に手応えを示した。「何かを達成したわけではない」と前置きしながらも「自分たちが歩いてきた道のりが間違ってなかったことを肯定できるもの」。指揮を執って5年目でたどり着いた首位に自信を深めた。

ここからは、この位置を譲らないための戦いが始まる。奥川は「最後にいい景色を見られるかどうかで、今後のサンガの未来は変わってくる。まずは地に足つけて1試合1試合頑張っていきたい」。J屈指のハードワーク集団は、おごることなく走り続け、さらに歴史を塗り替えていく。

【J1】京都がクラブ史上初の暫定首位 新潟に逆転勝ち、福岡に勝ち点で上回る/スコア詳細