欧州王者のポルトガルは引き分け発進となった。

 後半41分、日本代表DF吉田麻也とサウサンプトンで最終ラインを組む、DFセドリクが2-1と勝ち越しゴールを決めた。勝負ありかと思われたが、試合終了間際の後半ロスタイム、CKからメキシコDFモレーノにヘディングで押し込まれて2-2の同点で初戦を終えた。

 前半20分には、今大会導入されたビデオ判定のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で、DFペペのゴールが、オフサイドで取り消された。それでも前半34分、カウンターからドリブル突破したFWクリスティアノ・ロナルドが、相手DFを引きつけ、MFリカルド・クアレスマに絶妙なアシスト。クアレスマは最後は、飛び出した相手GKをかわして先制していた。だが同42分には、空振りのクリアミスから、メキシコFWハビエル・エルナンデスに同点ゴールを許す不安定な試合運びだった。ボール支配率でも相手を下回った。