北中米カリブ海王者パチューカ(メキシコ)のFW本田圭佑(31)は準決勝で南米王者グレミオ(ブラジル)に延長の末に0-1で敗れ、3位決定戦に回った。準々決勝に続いてトップ下で120分出場。決定機を作るなど、半年後に迫ったW杯ロシア大会に向けて存在感を示した。

 準々決勝から中2日、240分のフル回転はプロになってから「記憶にない」という2戦だった。それでも、標高2000メートル超えのメキシコで「階段を上るだけでも息が乱れる」という生活をする本田は「息は乱れない」と走りきった。「もう少し圧倒されるイメージで入った」という一戦で決定機を作りながら敗戦。試合後は「悔いはない。パチューカはよくやった。実力が足りなかっただけ」と静かな口調で振り返った。

 敗れたとはいえ存在感は示した。中央でのパスさばきで起点となり、味方とのパス交換で自らもゴールに迫った。日本代表からは9月の招集を最後に離れている。ただ、過密日程でも南米王者に引けを取らないプレーを見せ、東アジアE-1選手権で国内組をチェック中のハリルホジッチ監督へのアピールにもなった。