MF長谷部誠(35)が所属するフランクフルトは、ホームでマインツに0-2で敗れた。

長谷部はアンカーで起用され、途中から3バックのセンターにポジションを移してフル出場。前半は中盤でバランスを取りながら、攻撃を落ち着けたり、素早いパスでリズムを作る。DFヒンターエッガーがオーバーラップした際は後ろでしっかりとカバー。

後半に入ると疲れからかフランクフルト全体の運動量ががくっと落ちてしまう。後半8分、12分に連続失点すると、前がかりにならざるをえないフランクフルトに対して、マインツは広大なスペースを使ってのカウンターを仕掛ける。

長谷部は相手FWとマンツーマンや数的不利な状況になることが増え、苦しい時間帯が続いていく。それでも最終ラインで相手クロスを何度も跳ね返し、粘りを見せた。

フランクフルトは勝ち点54の6位。残り1試合、欧州チャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位ボルシアMG(勝ち点55)を勝ち点1差で追う。試合後の長谷部との一問一答は次の通り。

-残念な結果になってしまいました

「今日の試合やってて、見てもわかるとおり、木曜日にヨーロッパリーグ(EL=準決勝チェルシー戦)の激闘を終えての体もそうだし、頭の部分での切り替えっていうのも自分たちはもちろんそこに関して全力でチャレンジしたけど、それができていなかったと思う。今日は最低でも引き分けなきゃいけないゲームだったんで、そこの部分では、失点場面なんかでも簡単にやられている。ああいうところの集中力というのは疲れからきてるのかなというのは、やってても見てても感じましたね」

-ELの喪失感から今日の試合に向けて立ち直るのは相当難しかった?

「そうですね、体もそうだし、頭の部分での切り替えはやっぱり難しい部分があったと思う。できるだけミーティングを減らしたりとか、あんまり頭を使わないように準備したりはみんなしてたんですけど。やっぱりこの前の木曜日の試合に注いだ力というのは実際、大きすぎたかなというのは正直感じた。あとはチーム力としてローテーションするだけの戦力がなかったかなというのは今、正直感じているところです。これまで(メンバーの)ローテーションして結果が出なかったので、監督は今日はローテーションをほとんどせずに臨んだと思う。そういう意味ではチーム力としてリーグとヨーロッパリーグを戦い抜く戦力が、まだまだ足らなかったのかなと思います」

-プレーをしていて、どうしても体がついてこないような瞬間を感じたりというのは?

「もちろん、そういうきつさとかは感じるんですけど、シーズン終盤で最後の週までこういう風に連戦が入っているというのもね、実際もヨーロッパでは8チームだけなわけだし。ただ本当に強いチームというのはそこでも結果を出すと思うし、そこは自分たちの経験とかがまだまだ足らなかったと思う。あと1試合あるんで、まだ(欧州CL進出の)可能性はあるので、そこに向けて切り替えないといけないんですけど、今日に関していえば本当に失望の方が大きいですね」

-リーグとELと一緒に戦ってきて、両方を狙いにいくとやってきたけど、今の時点から振り返ってもその決断をしたと思いますか?

「僕らはもうどちらに絞るというのははっきりいって、今こう振り返ってもできなかったと思いますね。やっぱり両方チャンスがあったわけだし、その中でELは結構、リーグとは違って自分たちのいい戦いができていたんで、そこに関してはそんなに僕自身もチームも心配してなかったですね。どちらかというとリーグの部分で残り4、5試合というのは失速しているなというのは感じる。ただ単純にアイントラハト(フランクフルト)というクラブがそういう経験とか、あとはチームとしてのクオリティーとかまだまだ両方戦うには足らなかったのかなと思います」

-リーグ戦であまり勝てていないが、ここ数シーズンも後半戦に調子を落とすことがあった。そうしたのが頭をよぎったりというのは?

「どうなんですかね? 実際前の2シーズンもね、後半戦というか最後に失速していたのは間違いないので。その中で今シーズンはそれが起こらないようにしようという風にみんなでも話している中で。まあ、なんかこうやっぱりうまくいかない部分は感じたし、うーん、こういうときにチームを本当に助けられる選手っていうのはチームにはもっともっと必要だと思うし、まあもちろんそれは自分でもあると思うし、足りなかったと思いますね」

(中野吉之伴通信員)