超高校級ストライカーの神村学園(鹿児島)2年FW福田師王(しおう、17)が、3月にバイエルン・ミュンヘン(ブンデスリーガ)の練習に参加することが9日、分かった。複数のJクラブが争奪戦を展開するU-18日本代表候補は、Jリーグを経由せずに世界屈指のビッグクラブ入りの可能性が浮上した。

178センチ、70キロの福田は、まだ高校2年ながら世代屈指の点取り屋。身体能力が高く、ゴール前に飛び込んでヘッドで決める得点パターンを持つ。昨夏の高校総体で得点王を獲得し、2大会連続出場となった今冬の高校選手権でも、初戦敗退ながらヘッドで1得点。20歳で迎える24年パリ五輪出場も期待され、海外でも注目されている。

関係者によると、高校3年進級前の今春にも進路先をJクラブに決める見込みだったという。だが、このほどBミュンヘンと日本協会が調整し、3月に2週間、現地で練習参加することが内定。4月に18歳を迎える福田は、前人未到のブンデス9連覇中のクラブにアピールする場をつかんだ。

福田以外には現在中学3年の198センチ、FW木吹(こふぃ)翔太(15=JFAアカデミー福島U-15)ら将来有望な複数の選手も参加を予定している。今回はBミュンヘン以外のクラブの練習にも参加する可能性があり、運命を左右する渡欧になる。

◆福田師王(ふくだ・しおう)2004年(平16)4月8日、鹿児島県生まれ。神村学園中を経て神村学園高へ。1年から定位置をつかみ、昨夏の全国高校総体では8強進出(4試合5得点で得点王)。全国高校選手権は1年時は3回戦進出(3試合1得点)、今冬は初戦2回戦敗退(1得点)。178センチ、70キロ。