バルセロナの元スペイン代表DFジェラール・ピケ(35)が3日、自身のSNSで現役引退を発表した。スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が同日に伝えた。ピケは動画を投稿。幼少期の映像が流れる中、サポーターに向けて以下のように別れのメッセージを送った。

「クレ(バルセロナサポーターの愛称)のみんな、ジェラールだ。何週間、何カ月も多くの人たちが僕のことを話している。今まで何も言わなかったが、僕は今、自分のことを話したいと思う。君たちの多くがそうであるように、僕もずっとバルサのサポーターだった。とてもサッカーが好きで、本当にバルサが好きな家庭に生まれたんだ。僕は幼い頃からサッカー選手になりたかったのではなく、バルサの選手になりたかった。最近、少年だった時のことをよく考える。もしジェラールが子供だった頃、自分の夢を全てかなえることができると聞いたらどう思ったかということをね。バルサのトップチームにたどり着くこと、可能なタイトルを全て獲得すること、欧州チャンピオン、世界チャンピオンになること。史上最高の選手たちと一緒にプレーすること、キャプテンのひとりになること、永遠の友人を作ること。今、バルサに入団して25年たった。一度退団して戻ってきた。サッカーは僕に全てのものを与えてくれたし、バルサや君たちクレは僕に全てのものを与えてくれた。あの時の少年の夢がかなった今、そのサイクルを終わらせる瞬間がやって来たことを君たちに伝えたい。バルサの次にプレーするチームなんて存在しないということをずっと言ってきたけど、本当にそうなるだろう。今週土曜日がカンプノウでの僕の最終戦となる。僕はクレのひとりとなってチームを応援し、僕の家族が自分にしてくれたように、僕も子供たちにバルサ愛を伝えていくつもりだ。そして、君たちは僕のことを分かっていると思うけど、僕は遅かれ早かれ戻ってくる。カンプノウでまた会おう。ビスカ(万歳)、バルサ!永遠に!」

ピケは10歳の時にバルセロナの下部組織に入団。順調にステップアップしたものの、初めてプロ契約を結んだのはマンチェスター・ユナイテッドで04-05年シーズンに加入した。06-07年シーズンは期限付き移籍でサラゴサに所属。マンチェスターUに戻った07-08年シーズンにプレミアリーグと欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝を経験した後、08年夏にバルセロナへと復帰した。

それ以降、大成功を収め、欧州CL3回、スペインリーグ8回など計30タイトルを獲得し、公式戦出場615試合でクラブ史上5番目に出場数の多い選手となっていた。またスペイン代表としてワールドカップ1回、欧州選手権1回のタイトル獲得に貢献した。(高橋智行通信員)