いよいよ今週末、セリエA(イタリア)ブンデスリーガ(ドイツ)の23-24年シーズンが開幕する。
注目はアイントラハト・フランクフルトとの契約が満了となり、ラツィオに加入した日本代表MF鎌田大地(27)。13日には3部ラティーナとの練習試合で実戦デビューした。浮き球のスルーパスに抜け出し、左足ボレーでゴールをマークするなど好印象を与えた。
鎌田はクラブ公式サイトのインタビューでラツィオを選んだ理由について、欧州チャンピオンズリーグ(CL)に出場できることと「会長や監督から熱意を感じられたし、僕自身、またここでイチから成長できると思うし、より良い選手になれる可能性がたくさんあると思った」と説明した。
かつてはカズ(三浦知良)や中田英寿らもプレーしたセリエA。鎌田は「昔は日本を代表する選手がセリエAの良いチームでプレーしていた。最近日本人は所属していないので、セリエA、そしてラツィオの良さを知ってもらえるような活躍ができれば」と意気込んでいる。
セリエA展望 昨季33年ぶり3度目となるスクデット(優勝)を獲得したナポリ、欧州CL準優勝のインテル・ミラノ、プリシッチらを加えたACミランが軸。これをユベントスや鎌田大地が加入したラツィオ、ローマなどが追う。ナポリはスパレッティ監督がチームを優勝させて退任。今季からフランス人のガルシア監督が就任した。かつてリールをフランス1部優勝に導いた指揮官の手腕が試される。
ブンデス展望 昨季11連覇を達成したBミュンへンだが、レバンドフスキがバルセロナへ移籍したことで攻撃力が低下。最終節まで優勝が決まらない苦しい1年を過ごした。今季はイングランド代表主将のケーンを獲得。技術、体の強さ、戦術眼とすべてを備えた万能FWで、ブンデスへの適応も容易そうだ。絶対的9番を加えたバイエルンが、ドルトムントやライプチヒを抑え、独走する可能性もある。