レアル・ソシエダードの右サイドが今、議論の的になっているとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が26日に報じた。

今季のスペインリーグ開幕時、右ウイングのポジションは久保建英が絶対的な存在であり、ゲデスは加入が8月上旬と遅く、当初は久保のライバルになると思われていなかった。同紙は二人の状況を分析し、大きく変わっていったことを伝えた。

「久保はシーズン開幕直後、本来のレベルに達しておらず、さらに悪いことに最初の代表ウイークで予期せぬ問題が発生した。足首のけがにより2カ月間、医務室とピッチを行き来することになったのだ。このフィジカル面の大きな浮き沈みが、ゲデスにチャンスを与えることになった」

「ゲデスはゆっくりとシーズンをスタートし、ポジションも定まらず、リズムを欠いていた。しかし着実に成長していき、セルヒオ・フランシスコ監督の重要な戦力となった。その上昇曲線はラ・レアル(Rソシエダードの愛称)のサイドをより鋭くし、アタッキングサードでの連係を向上させている」

そしてシーズンが3カ月経過した今、ゲデスがチームで特に勢いに乗り、重要な選手になっていることを強調した。

「数字がその進化をよく説明している。ゲデスはリーグ戦全試合に出場し、欠場は国王杯の1試合のみ。先発した7試合の初戦は、久保がフィジカル面に問題を抱え始めたレアル・マドリード戦だった。その次にスタメン入りしたバルセロナ戦とラヨ・バリェカノ戦でも、久保はまだ100%の状態で戦えなかった。そして重要なのは、ゲデスが直近の4試合で主役を演じたことだ。勝利したセビリア戦とビルバオ戦(初得点を記録)、引き分けたエルチェ戦、そしてエル・サダールでゴールを決めて勝利したオサスナ戦で先発出場を果たした」

同紙はまた、ゲデスの成長を喜び、これまで不動の地位を築いていた久保にライバルが出現したことをポジティブに捉えている。

「今の状況は明白だ。本当に議論が巻き起こっている。ゲデスはベストの状態を迎え、確かなインパクトを与え、自信を満ちあふれている。久保はそのクオリティーを考えると、長時間ベンチに置いておくべき選手ではない。ラ・レアルにとって朗報は、ようやく久保にプレッシャーをかける選手が現れたことだ。競争はチームのレベルを再び引き上げてくれる」

両者の成績を振り返ると、多くの試合でフィジカル面に問題のあった久保はここまで、スペインリーグ11試合(先発6試合)、593分出場し、1得点0アシスト。一方、ゲデスは全13試合(先発7試合)、545分出場し2得点1アシストを記録している。

30日のスペインリーグ第14節ビリャレアル戦の右ウイングに関して、セルヒオ・フランシスコ監督がどのような決断を下すかが注目となるだろう。(高橋智行通信員)