元日本代表FW大久保嘉人氏(43)が8日、「リアル・ブルーロック」ともいえるプロジェクトを発表した。自身のSNSなどで、スペインと日本を股にかける「ストライカー発掘トライアウト」を行うことを発表した。
トライアウトは、若年層のFWを対象として、5月に国内で実施。J1歴代最多191点を誇る大久保氏が直接、審査する。そのメガネにかなった数人の合格者は、大久保氏が昨季からクラブダイレクター(取締役)を務める、スペイン北東部カタルーニャ州4部に所属する「ソル・ナシエンテ(日の出)」でプレーする機会を得る。
試合出場は、26-27年シーズンが始まる今年9月からを想定している。
FW、ウイングや攻撃的MFなど得点に関わる位置の選手に対して、スペインででプレーする機会を提供して、ストライカーとしての才能を開花させるプログラムだ。
大久保氏の計画は、人気サッカー漫画「ブルーロック」を、現実世界で実行するものに近いといえる。
「ブルーロック」は、日本がW杯で優勝するために必要な世界レベルのストライカー誕生を目標として、高校生FWを監獄のような施設に集めて、さまざまなプログラムで、ストライカーの才能を開花させていく物語。
大久保氏は、リアルな世界で、将来的に世界で活躍するストライカーを育てていく。
◆ブルーロック 「週刊少年マガジン」で18年から連載中の漫画。日本をW杯優勝に導く世界一のストライカーを育てるために、招待された300人の高校生FWが「ブルーロック(青い監獄)」という施設でサバイバルを繰り広げる。累計発行部数は、5000万部突破(25年10月時点)。アニメ化、映画化、舞台化されて、26年夏には実写映画も公開予定。原作は金城宗幸、作画はノ村優介。
◆大久保嘉人(おおくぼ・よしと)1982年(昭57)6月9日、福岡・苅田町生まれ。国見高から01年C大阪入り。04年マジョルカ、07年C大阪から神戸へ。08年ウォルフスブルクで長谷部とブンデスリーガ優勝を経験。09年以降は神戸、川崎F、東京、川崎F、磐田、J2東京Vへ。21年にC大阪に復帰しシーズン終了後に現役引退。04年アテネ五輪代表。日本代表として10、14年W杯出場。国際Aマッチ通算60試合6得点。J1通算191得点は歴代最多。家族は夫人と4男。170センチ、73キロ。
<主な日本のストライカー>
◆釜本邦茂 世界のカマモト。68年メキシコ五輪は7得点で得点王を獲得して銅メダルに貢献した。国際Aマッチ通算76試合75得点は歴代1位。ヤンマーでは日本リーグ得点王7度、通算251試合202得点。
◆三浦知良 キングカズ。15歳でブラジルに渡り、86年サントスとプロ契約。93年Jリーグ初代MVP。国際Aマッチ通算89試合55得点、J1通算326試合139得点(7日現在)。カズダンスは日本の宝。
◆中山雅史 愛称はゴン。Jリーグで98年、00年に得点王。98年W杯フランス大会のジャマイカ戦で、W杯日本人初得点。98年4月にギネス記録の4試合連続ハットトリックを達成し、J1シーズン最多の36ゴールをマーク。J1通算355試合157得点。
◆大迫勇也 鹿児島城西3時に、高校選手権歴代最多の10得点を記録。相手DFが「半端ないって」と嘆いたのは語り草。23年にJ1得点王。J1通算277試合92得点(7日現在)。
◆大久保嘉人 04年アテネ五輪で2ゴールをマーク。W杯は10年、14年と2大会連続出場。13年から川崎Fで3年連続得点王に輝いた。J1通算474試合で歴代最多の191得点。

