[ 2014年2月19日21時17分 ]銀メダルを獲得しフラワーセレモニーで笑顔の竹内(撮影・PNP)<ソチ五輪:スノーボード>◇19日◇女子パラレル大回転

 4大会連続五輪出場の竹内智香(30=広島ガス)が、パトリツィア・クンマー(スイス)に決勝で敗れたものの、見事に銀メダルを獲得した。

 今大会日本女子選手では初のメダルとなった。

 金メダルまで、あと1歩だった。0秒30のタイム差をつけて臨んだ2回目。竹内は慎重な滑りを見せたが、積極的な滑りを見せるクンマーに中盤で追いつかれた。その後、リードを許した竹内は、逆転を狙って必死に食らいついたが、無念の転倒となった。

 予選から決勝まで計10回を滑るタフな試合で、165センチ、61キロの竹内がパワフルボディーにものを言わせ、転倒したレース以外の9回は文句なしの滑りだった。

 今季はW杯パラレル大回転の全3戦で2位となり「2位が続き何かすっきりしないし、悔しい。勝ってスラローム(回転)に勢いをつけたい」と“4度目の正直”に竹内は燃えていた。

 さらに、男子ハーフパイプで平野、平岡のメダル獲得も発奮材料となっていた。「良い流れを作ってくれたので、それを生かしたい。やってきたことに自信はある」。

 竹内は惜しくも頂点を取ることはできなかったが、今大会、日本女子選手初のメダル。競技後のフラワーセレモニーで名前がコールされると両手を振って誇らしげにファンの声援に応えてみせた。