全日本バレーボール高校選手権大会が来年1月5日、東京体育館で開幕する。

 男子の雄物川(秋田)が再び上位進出を目指す。昨年3月の春高でベスト4進出。だが、今年1月のリニューアル初大会では初戦敗退した。県予選決勝(11月)はストレート勝ちしたが、宇佐美義和監督(60)は「ミスが目立ち、精神的弱さが浮き彫りになった。不満の残る試合」と厳しい評価を下した。

 2年生主体で経験の浅さもあるが、雄物川バレーを十分に発揮できなかった。基本を大切に、泥臭く粘り強く戦うバレーだ。現在は「だいぶよくなった。守りから速い展開のバレーでも力をつけた。要は普段やっていることをしっかりやることだ」と、宇佐美監督は手応えを感じている。

 1年生から全国大会を経験している小林賢志郎主将(3年)は「全国大会では雄物川のバレーをしっかりやりたい。コミュニケーションを取り、チームがひとつになることが大事。自分が引っ張っていく」と力を込めた。【北村宏平】