休みが増えて、優勝や~!

 全国高校ラグビー大会(大阪・花園ラグビー場)はきょう30日の2回戦から、シード校が登場する。4連覇を狙う東福岡、古豪秋田工と同じAシード常翔学園(大阪第1)は29日、大阪市内の同校で最終調整を行った。今季、野上友一監督(54)の方針で練習休みが急増。“故障者ゼロ”の完ぺきな仕上げで萩商工(山口)との初戦に臨む。

 この日、選手たちは淀川河川敷のグラウンドで予定の1時間の倍、2時間も汗を流した。ロック山田有樹主将(3年)がいう。「試合前やし、つい不安で…」。実は今季、休みが増えた。フィジカルトレのみの月、水曜日に加え、日曜が完全オフになることも…。「多い時で日曜だけで月3回とか。ありえませんよ。1年の時は年に全部で10日も休まんかったのに」と、山田主将は1度、野上監督に「こんなに休んだら、不安なんですけど」と訴えたという。

 野上監督は「休まんと、ケガも治らんでしょう。まあメリハリというか。今年は誰もけが人がおらん。こんなん珍しい」と上機嫌だ。山田主将、SH重一生(3年)WTB松井千士(3年)ら高校日本代表候補7人を抱える最強軍団は、元気いっぱいでグラウンドに立つ。【加藤裕一】