<バレーボール・全日本高校選手権:東北2-1県伊勢崎>◇6日◇男子2回戦◇さいたまスーパーアリーナ

 東北(宮城)は県伊勢崎(群馬)にフルセットで逆転勝ちし、3回戦進出を決めた。

 東北が、驚異の粘りで3回戦進出を決めた。第1セットはサーブやアタックミスを連発。最大6点リードを逆転されたが、気持ちを切らさなかった。第2セット以降は、江間良幸監督(40)が「歴代最高の絶対的エース」と絶賛するスーパーエース松林憲太郎(3年)を軸に反撃。松林の連続アタックで先行した第3セットは、やはり松林の連続得点で16点目から抜け出し、1度もリードを許すことなく、追いすがる県伊勢崎を振り切った。

 昨春からコートキャプテンも務める松林は「第1セットは僕が決め切れなかった」と反省した。父敏彦さん(42)は、現役時はNTT東海でプレーした元Vリーガー。同じスーパーエースとして「熱くなりながら、冷静になれ」と助言されている。3枚ブロックなど、相手マークの厳しさも想定内。今春卒業後は東海大進学が内定している松林は、「単調なオープンバレーになっても、ブロックの上から打つ自信はあります。先輩たちの伝統を受け継ぎたい」と自身初の3回戦以降を見据えた。