男子テニスで、世界114位(決勝時)のダニエル太郎(25=エイブル)が、6日に行われたイスタンブールオープン決勝で、松岡修造、錦織圭、杉田祐一に次ぐ日本男子4人目のツアーシングルス優勝を飾った。「うれしい。それに信じられない。2週前に、下部大会の初戦で負けてたんだから」。
実はダニエルは当初、この大会への出場を見送っていた。同じ週に行われていたポルトガルのエストリルオープンにもエントリーしており、イスタンブールオープンともに予選の予定。ダニエルはエストリルを選び、実際同地に降り立った。
その時、イスタンブールから本戦入りした連絡が入った。「ありゃと。ちょっとドタバタして混乱した。考える暇もなかった」。イベリア半島の西の端に位置するエストリルから、約4000キロ離れたイスタンブールに急きょ飛び、戦った結果が何と優勝につながった。「テニス選手なら夢見ることのひとつ。でも、そうなるには、ちゃんとしたプロセスがあったからだと信じている。だから、浮かれたりしない」。
人生、何があるか分からない。そして、ダニエルは世界82位となり、自身の最高位までを更新した。


