中地区首位の新潟アルビレックスBBは同3位シーホース三河を95-84で破り4連勝。中地区優勝に1歩前進した。第3クオーター(Q)、SF渡辺竜之佑(24)の4連続得点で逆転すると、この後はリード許さなかった。この日が誕生日だったPFラモント・ハミルトン(35)は22得点11リバウンドの「ダブル・ダブル」を達成した。新潟は5連勝をかけ、今日7日も三河とアオーレ長岡で対戦する。

スイッチが入った。「リバウンドと、常に走ること」。第3Q、渡辺は自分に言い聞かせるようにして開始からコートに入り、思いをプレーで表現した。

58-58の残り5分2秒、リング下に走り込んでハミルトンからパスを受けると、そのままジャンプショットを決める。その25秒後には、やはりリング下に走り込む形からファウルをもらい、フリースローをゲット。2ショットをきっちり成功させた。

「相手の守備が甘くなったところを突いた」。狙い通りの動きを続けて4連続得点。第2Qに一時は28-44と16点差をつけられた。そこからひっくり返した。この後、新潟は1度もリードを許さなかった。その攻撃以上に渡辺はリバウンドで体を張った。このQ、1本も獲得していないが、とにかく飛び込んだ。208センチ、133キロの三河のCアイザック・バッツ(29)らが立ちはだかっても、構わず手を伸ばし、コートにボールが落ちかかっても体を寄せた。

庄司和広監督(44)は第3Q開始前、「リバウンドに絡むこと」と、厳命して渡辺を送り出した。渡辺も自覚していた。「ラモントやダバンテ(ガードナー)が頑張っている。助けないと」。前節富山グラウジーズ戦では9リバウンドを獲得。好感触をつかんで臨んだ三河戦だった。「期待に応えてくれた」と庄司監督が言うように、渡辺の数字に残らない懸命なプレーが、逆転劇の土台になった。

この日、1試合多く消化している2位川崎ブレイブサンダースが富山に敗れ、ゲーム差は「2」から「2・5」に開いた。「でも、明日(7日)も勝たないと意味がない。後半からではなく、前半からしっかりと守備をする」。渡辺は気持ちを切り替えた。そして「優勝するためには負けられない」と気を引き締めた。【斎藤慎一郎】