【メルボルン19日=吉松忠弘】日本女子代表の土橋登志久監督(53=日本テニス協会)が、大坂の新スタイルに太鼓判だ。

テニスの4大大会第1戦、全豪オープンが20日に開幕する。センターコートの開幕戦に登場する世界4位の大坂なおみ(22=日清食品)は今年、ひとつ上を目指し、攻守の融合を計画しているようだ。

土橋監督は、あくまで私見としながら「昨年の後半は守りを固めて勝ってきた。今年は、打つテニスを混ぜている」とみる。ジュニア時代から軸にしてきたのは攻めるテニス。そこに安定性を加えた守りのテニスを覚えた。2つを融合すれば「彼女に勝てる選手はいなくなる」(土橋監督)。

ただ、失敗すれば、自分の持ち味を失うことになりかねない。その鍵を握るのがフィセッテ新コーチだ。データ解析の第一人者だけに、攻守のメリハリを数字で具体的に提示することができる。大坂が尊敬の念を込めて「プロフェッサー(教授)」と呼ぶ手腕が発揮されれば、融合は進む。

初対戦となる同59位のマリエ・ブズコバ(チェコ)との開幕戦前日の19日はセンターコートで約1時間強、ヒッティングパートナーと打ち合った。その後、コート上でシラー・フィットネスコーチとともに、しっかりとトレーニングも行った。笑顔も見られ、心身ともに充実。2連覇に向け「すべての大会を勝ちにいく」と年頭に述べた決意は、ここ全豪でも生きている。

◆WOWOW放送予定 20日午前8時半からと同午後1時から、ともにWOWOWプライム。同午後4時45分から、WOWOWライブ。男女シングルス1回戦ほかを生中継。無料放送。大会第1、2日はWOWOWテニスサイト、WOWOW公式YouTubeで無料配信。