日本ラグビー協会は24日、19年ラグビーW杯日本大会の大会成果分析リポートを公表し、大会成功の背景に「にわかファン」を挙げた。

チケット販売率は99%の約184万枚を売り上げ、W杯史上最高だった。成功の背景には「にわかファン」の影響があると分析し、国内居住者対象のアンケートでは、回答者の75%が「ラグビー観戦なし」「過去に数回観戦」だった。にわかファンは男性よりも女性が多く、「これまで観戦した試合」の問いに対して、日本代表戦に次いで大学ラグビーが多かった。トップリーグよりも、大学ラグビーの観戦経験者が多い結果となった。

観戦動機については「日本代表を応援したい」が1位で、「感動や興奮を友人らと共有したい」が2位に入った。「周囲が盛り上がっているのを見て」「ニュースなどのメディア発信情報に接して」などの受動的な動機も目立った。

この日、オンラインでの会見に出席したW杯統括責任者のアラン・ギルピン氏は「熱狂的なラグビーファンや若者のラグビーファンのおかげで多くの目標を上回り、過去最高の大会の1つになった。忘れられない大会に携わった多くの方に感謝したい」とお礼を述べた。