男子の葛西紀明(48=土屋ホーム)は合計225点で7位だった。

1回目91・5メートルで4位の好位置につけるも、2回目は89メートルで距離を伸ばせず順位を落とした。今季国内開幕戦で白星発進を目指したがかなわず「今日はダメでしたね。2本とも。ダサっ」と自らダメ出しした。

満足のいくパフォーマンスが出せなかった原因に体重を挙げる。「減量し過ぎてエネルギーがなかった」と振り返る。当日朝の体重は58・8キロだった。ベストから約400グラム足りなかった。水分を補給して試合に臨んだが、パワー不足で踏み切りでの力の伝え方が十分ではなかった。

国内での2連戦後、今月末からコンチネンタル杯(C杯)に自費で参戦する。W杯の下部大会にベテランが出場するのも、出場予定の4戦での総合3位以内に入れば、W杯出場枠を手にできるからだ。30位以内で獲得するC杯ポイントも、22年北京五輪代表入りに影響する。だから「ポイントを取らないと」。今季は日本国内でのW杯、C杯は中止。望みをかけて海外遠征を決断した。

冬季史上最多9度目の五輪を目指す48歳の心の中には、ジャンプ界、日本中を盛り上げたい思いもある。自らを「じじい」と呼んでおちゃらけ、「行動しないことには何も起こらない。葛西紀明が盛り上げないと、日本が元気にならない」と笑い飛ばす。「レジェンド」と尊敬されてもなお、挑戦する心を忘れておらず「明日は気合入れて頑張って表彰台に立つ。成績を出してC杯につなげたい」と、13日吉田杯(名寄)を見据えていた。