冬季五輪(オリンピック)2連覇王者で、約10カ月ぶりの実戦復帰となる羽生結弦(26=ANA)が103・53点で暫定首位となった。

2月9日の4大陸選手権(韓国)フリー以来320日ぶりの演技。シニアに転向した10-11年シーズンから11季目にして最長のブランクとなる、氷から離れた苦しい期間を乗り越えて舞い踊った。

演技後の主なオンライン一問一答は以下の通り。

-滑り終えた感想は

羽生 正直に言って、楽しむことはできたと思ってるんですけど、まあ点数的には、いい演技だったとは言えない内容だったと思うので。しっかり修正しながら、明日に向けて頑張りたいなというのが、今の感想です。

-感じた課題は

羽生 とりあえずテクニカルを全然、伸ばし切れていないなというのと、自分のジャンプって、やっぱり出来映え(点=GOE)取ってナンボだと思うので、それがしっかり付けられなかったのが課題だなと

-6分間練習の時に会場の観客を見て、どのような感情になったか

羽生 そういえば(新型コロナ対策で)声が聞こえないんだなと、というのを感じたり、逆に皆さんが新プログラムとか新しい衣装を見た時に、かけてくださった声援だとか、そういうものを心の中で再生しながら、応援を受け止めながら、新しい応援の受け止め方をしていました

-SPの衣装のテーマやコンセプトは

羽生 僕があんまり言えたことではないんですけど、ちょっとロックっぽく。ロビー・ウィリアムスさんの曲なんで、その方の、アーティストの方のイメージを取り入れるようにしました。

-曲に込めた思いは

羽生 そもそもの選曲は(振付師)ジェフリー・バトルさんがやってくださって。最初、ピアノ曲を探していたんですけど、なかなか、ジェフリーさんもうまく決められなくて。2、3曲、渡された中で自分の中でもしっくりくるものがなくて。ニュースだとか世の中の状況を見ている中で、やっぱり明るい曲の方が、せっかく皆さん、こんなつらい中でも、こうやって、自分のスケートを見てくださっているんだと思うので。その中でも、ちょっとでも明るい話題になったらいいのかなあと思いました。

-フリーに向けて

羽生 まあ、まずはしっかり回復させることが大事だと思います。ただ、すごくいい練習もしてきたと思いますし、実際、まあ点数は出てないですけど、ジャンプとしては、とりあえず降りてはいるので、全部。しっかりと、また明日も、まとまった演技をしたいなと思います。

-4回転ジャンプ2本を振り返って。サルコーとトーループの出来は

羽生 まあ、降りたんで50%はいけるかなと。ただ実際、点数の細かいところを見ていないので何とも言えないんですけど、出来映えとしては良かったものではないので。もうちょっと、アップの仕方だったり、6分間練習の配分であったり、そういうところで工夫していければいいかなと今は思っています。

-4年ぶりのロックナンバー。どうでした

羽生 (コロナ対策で歓声が聞こえず)正直言って、歓声が聞こえないのはやっぱり残念でしたし、でも、たぶんテレビやネットで見てくださった方々は、声を出して見てくださったと何となく感じていたので。楽しみながら、やらせていただきました。

-振り付け。ステップとスピンの配置以外は、ご自身が手掛けたということでいいのか

羽生 詳細を言うと、まず最初にステップが(振付師ジェフリー・バトル氏から)送られてきてて。ステップの場所、自体も反対になってたりとか、音の取り方とか手の振り方の仕方とか、自分がほとんどアレンジが入っているものが多いです。ジャンプに関しても、このぐらいのタイミングでやりたい、というのは話していて。何となくジェフが踊ってくれたものがあって、それを基に自分のタイミングだったら、もっとこうかなとか。いろいろ聞いたんですけど、全然、返事がこなかったんで(笑い)。自分で、はい、いろいろ振り付けて、試行錯誤して、やってきました。

-その中でこだわった部分は

羽生 まあ、何か押し引きみたいなものですかね。いろんなものを加えようとはしていて、ある意味、全部が見どころみたいな感じにしようとか思ってたり。その中でジャンプとの兼ね合いだったりとか。あとは、皆さんが見ている中で呼吸ができる場所、本当に心から乗り切れる場所、そういう芸術性みたいなものを考えながら、いろいろ振りを入れていきました。

-「パリの散歩道」など過去の自身の演技から引っ張ってきたもの、新たにアレンジして良くしたものはあったのか

羽生 自分の代名詞になるところは、ハイライトになるようなところは、まあ引っ張ってきたりも、もちろんありましたけど、ただ、やっぱり、このプログラムに対して、この音に対して、どういう風に振りをやっていくかということを大事にしました。

【木下淳】