ショートプログラム(SP)2位の川畑和愛(ともえ、19=東京)が、自身初の200点超えを喜んだ。

フリー2位の132・88点を記録し、合計202・36点の2位。国際スケート連盟(ISU)非公認ながら自己ベストを記録し「190点台もあまり出せたことがなかったので、200点台に乗せられたのは、すごくうれしかったです。何点か全然予想できなかったので、自分がプログラムをまとめられたことがうれしく、点数が後からついてきてくれました」と笑った。

冒頭のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを着氷させ「自分の中で流れができたかな」と自信を得た。演技後半も3回転ルッツや3回転サルコーで加点を導き、スピン3つとステップは最高のレベル4。演技全体を振り返り「最後までスピードに乗って、気持ちよく滑れました」と充実感がにじんだ。

ジュニアだった19-20年シーズンに全日本選手権で3位。紀平梨花、樋口新葉に続く成績を残し、シニア1年目の今季は注目度が高まった。

「全日本での3位っていう結果は過去のことというか、あまり考えないようにはしていたんですけれど、試合の時とかに、どこか『しっかり滑れないといけない』っていうのを、プレッシャーに感じてしまう部分もあったシーズンでした」

さまざまな経験をし、シーズン最終盤で得た手応え。来季はSP、フリーともに演目を変更予定といい、新たな可能性に挑戦する。【松本航】