ハードコート女王の誕生だ! 世界3位の大坂なおみ(23=日清食品)が、2年ぶり2度目の優勝の快挙を成し遂げた。同24位のジェニファー・ブレイディ(米国)を6-4、6-3で下し、4大大会通算4度の優勝は、すべてハードコートとなった。現役では、クライシュテルス(ベルギー)と並び、S・ウィリアムズの13度に次ぐ2番目の多さだ。大会後の最新世界ランキングで2位に復帰する。

準決勝のS・ウィリアムズと同様、ツアーでも屈指のパワーを誇るブレイディに、大坂は、見事、打ち勝った。4大大会初の決勝進出で、挑戦者として向かってくる相手をしっかりと受け止め、大坂は完全に跳ね返した。

試合後の優勝者スピーチでは「私のチームに感謝します。(コロナによる)隔離を一緒に乗り越えました。私にエネルギーを与えてくれた観客の皆さんに感謝します。そしてこの機会を与えて下さった皆さんに感謝します」と話した。

20年全米準決勝でブレイディと対戦した試合を「人生の中でも、最高の試合の一つ」と自賛する。「そこから多くのことを学んだ」と、大坂は、自分の成長の糧にした。その再現となったこの決勝で、決して負けるわけには行かなかった。

昨年の8月の全米前哨戦から、試合前棄権が2度あるが、試合をすれば21連勝中。すべてハードコートの大会だ。全豪以外の2度の4大大会優勝も、ハードコートの全米で、今大会でついた愛称は「ハードな女王」。破るのが「堅固」な意味も含まれる。

4大大会の準々決勝以降も12戦無敗。4回戦さえ突破すれば、絶対に負けなかった。「以前は、4回戦が壁だった。だから、4回戦を勝てば、負けたくない集中力が高まった」。

1日5時間の外出は可能とはいえ、オーストラリア入りしたアデレードで2週間の隔離を強いられた。徹底的な感染症対策の中、開催された異様な大会でも、大坂の強さは揺らがなかった。「厳しさは十分に理解している」と、部屋でNetflixや食事を堪能し、外野の雑音さえ楽しんだ。

試合中に泣き出したり、会見で動揺し途中退席した大坂はもういない。チーム大坂で最も長く大坂のそばにいて、姉のような存在の茂木奈津子トレーナーは「もう、あのようなことはないと思う」と、大人への成長を断言する。コロナ禍にも負けず、自分を奮い立たせた優勝で、大坂が真のハードな女王に君臨する。

 

◆全豪オープンテニスは、2月8~21日、WOWOWライブで連日生中継。WOWOWオンデマンドでも同時配信予定。