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今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2020年2月8日
2020年2月8日

20年2月8日、フィギュアスケート4大陸選手権の公式練習を終えて、笑顔で手を振る羽生結弦。


今日の出来事

高橋大輔が日本男子初となる世界ジュニア王者(2002年)

世界ジュニア選手権4日目は7日(日本時間8日)、ノルウェーのハーマルで行われ、男子シングルで高橋大輔(15=岡山・倉敷翠松高1年)が優勝を飾った。日本選手の男子シングル制覇は史上初で、ソルトレークシティー五輪4位の本田武史(20=法大)が95年に記録した2位を上回った。予選とショートプログラム(SP)で1位、この日の自由は2位だったが、首位を守り切った。

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高橋が実力を証明した。日本スケート連盟の城田憲子強化部長が「10年に1人出るか出ないかの才能」と評価する逸材が、本田でさえ2位が最高だった大会で日本男子として初めて頂点を極めた。

SPまでのリードを守り切った。この日の自由も樋口豊日本オリンピック委員会専任コーチが「ジャンプも良かったし、技術では抜きんでていた」という内容だった。だが、高橋は納得していなかった。1回目のトリプルアクセルに失敗して2位にとどまったことで、喜びよりも反省を口にした。「全部1位で優勝したかった。来年こそ成し遂げます」と力強く誓った。

高橋の将来性には本田の振り付けを担当したこともある長光歌子コーチも「本田君以上の感性の持ち主」と太鼓判。この大会はソルトレークシティー五輪優勝のヤグディン、同2位のプルシェンコ(ともにロシア)らも優勝するなど、トップ選手への登竜門になっている。4年後のトリノ五輪で本田とともに日本男子初メダルの期待を担う15歳が、見事に結果を出した。


◆高橋大輔(たかはし・だいすけ)1986年(昭61)3月16日、岡山県倉敷市生まれ。9歳からスケートを始める。99年3月、初めての世界大会、トリクラフトロフィー(スロベニア)の男子シングル14歳以下で優勝。今年の高校総体、国体少年の部で優勝するなど、ジュニアでは国内で敵なし。162センチ、52キロ。