新潟アルビレックスBBは75-112で川崎ブレイブサンダースに敗れ、2連敗。今季の川崎戦は4戦全敗で終わった。112点はチーム史上ワースト失点。

第1クオーター(Q)こそ19-24と5点差で食らいついたが、第2Q終了時点で23点差をつけられた。6日の1戦目(77●81)でしぶとさを見せた守備が序盤で攻略され、攻撃も精度を欠いた。新潟は次節(20、21日)、SR渋谷とホームのアオーレ長岡で対戦する。

試合後、アウェーに駆けつけた新潟ファンにあいさつする選手の表情は硬かった。我慢しなければならない守備をあっさりと突破された。試合開始から7連続失点し、前半終了時の23点差は試合を終えると37点に開いた。「まずボールを抑えようとしていたところに対し、素晴らしい確率でシュートを決められた」。青木勇人監督代行(47)は完敗を認めた。

112点は17-18年シーズンの大阪戦(85●107)を上回り、チーム最多失点。川崎に15本の3点シュートを許した。川崎の9スチールのうち3つが第4Q。新潟は11のターンオーバーのうち第4Qに4つ犯した。大量リードにも攻撃の手を緩めない川崎の迫力の前に、なすすべがなかった。敗戦の弁と同時に、青木監督代行は「シーズン中にこういった試合は起こり得る。下を向かずにどうやって学んで成長できるかが大切」と選手に気持ちの切り替えを促した。4点差の惜敗だった6日の1戦目は強度の高い守備でリズムに乗った。この日は川崎に33アシストを記録されたが、新潟も24アシストとボールを動かしていた。「ワイドオープンのシュートが決まらなかった。作ったシュートをどれだけ決められるか」(青木監督代行)。堅守の継続とシュートの精度アップ。やるべきことは明確になった。

次節まで2週間空く。立て直す時間はある。チームの日本人選手最多の9得点を挙げたSG西田優大(21)は「これからも東地区上位との試合が続く。緩い入りをしないように」と気を引き締めた。