フィギュアスケートでアイスダンス2季目の村元哉中(かな、28)高橋大輔(35)組(関大KFSC)が3日(日本時間4日)、5カ月後に迫った北京五輪出場へ好スタートを切った。

レイバー・デイ・インビテーショナル(米フロリダ州)へ出場し、リズムダンス(RD)84・74点で首位。高橋は「すてきな音楽、プログラムに出あえ、今シーズンもここからスタート! まだまだいくぜ!」とSNSで今季初の演技を喜んだ。

成長が和の勝負曲ににじんだ。新プログラムは「ソーラン節&琴」。日本で広く知られる「ドッコイショ」「ヤーレンソーランソーラン」といった歌声に乗った。高橋が村元を持ち上げて回転するリフトは最高のレベル4で、場内は拍手。スケート技術などを評価する演技構成点は全5項目で10点満点の9点台をそろえた。今大会は国際スケート連盟(ISU)非公認で単純比較できないが、84・74点は昨年の全日本選手権(67・83点)を大きく上回り、21年3月の世界選手権4位相当の高得点となった。

昨季は小松原美里、尊組(倉敷FSC)に次ぐ2番手。22年北京五輪代表の切符は1枚だ。ソーラン節と昨季から継続のフリーダンス(FD)「ラ・バヤデール」を磨き上げた先に、12月発表の夢舞台が見える。