東京オリンピック女子ダブルス代表で第2シードの“アオシバ”こと青山修子(34=近藤乳業)、柴原瑛菜(23=橋本総業)組が快挙を逃した。日本女子ペアとして全豪史上初の決勝進出を狙ったが、ノーシードで前哨戦でも敗れたダニリナ(カザフスタン)、アダドマイア(ブラジル)組に4-6、7-5、4-6のフルセットで敗退した。

アオシバは、大きなチャンスを逃した。第1セット、4-3リードから、相手のサービスゲームで0-40の大チャンス。もし相手のサービスゲームを破っていれば、5-3で柴原のサーブ。最もアオシバが得意とするパターンだった。

しかし、その好機を取れず、青山は「詰めが甘かった。チャンスを逃し続けた」と悔やんだ。3ゲームを連取され第1セットと落とした。

第2セット、3-5からマッチポイントを逃れ、4ゲーム連取。第2セットを奪い返し、追いついたのは第2シードの底力だった。しかし、最終セットは、1オールから青山が先にサービスゲームを落とし、そのまま押し切られた。柴原は「勝ちたいという気持ちが強すぎた」と話した。

前哨戦で敗れていた相手とはいえ、4大大会という大舞台の準決勝で、相手はノーシード。アオシバが、もう少しリターンを入れ、凡ミスが少なければ、違った展開になっていたはずだ。「自分たちのいいプレーが出せなかった。そういうのが出せるペアが優勝できる」(青山)。惜しい敗戦だった。

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