鍵山優真(オリエンタルバイオ/星槎)は2位だった。日本男子最年少18歳での頂点は逃したが、ジャンプにミスが出て悔しいシーズン最終戦となったが、世界選手権で2年連続の銀メダルという結果は残した。

【フィギュア】宇野昌磨が初の世界一!鍵山優真2位、友野一希6位/世界選手権男子フリー詳細

【メダリスト会見】

-2度目の2位。昨年と同じ気持ちなのか違うのか。どのような感情ですか

鍵山 去年はホントに何も知らない…知らないというか、何も考えないまま世界選手権に来て。うれしさもありましたけど、何も考えていなかったです。今季は、ホントに長くて濃い1年でした。最初から全然うまくいかなくて自分のスケートを見失ってたり、うまくいかなかったりしたこともあったんですけど、やるべき目標をしっかり考え直して、さまざまな道のりを乗り越えて、ここまで来ました。最後に悔しさは残りましたけど、達成感はある。来季に向けての新たな1歩かなと。悔しさを来季にぶつけたい思いが強いです。

-日本の選手は技術の限界を超えてくる。宇野昌磨選手は4回転フリップを世界で初めて跳びました。羽生結弦選手は(4回転ループ初成功の後に)クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑みました。あなたにも挑みたいものはありますか

鍵山 毎シーズン毎シーズン、限界値を上げていく。挑戦は変わらずしていきたい。ただ、今季、新しく入れた(4回転)ループがうまく決まらず終わってしまったので。まずはしっかりと練習して、あとは、もう1種類。フリップかルッツか分からないですけど、やってみて、増やしていきたい。ショートもコンビネーションを後半に持ってきたり、やれることはあると思うので。たくさんやっていきたいです。

-ともに練習している宇野選手を見て、感じていることは

(試合後の)インタビューとかあって、今日の演技は見られていないんですけど、あんなに喜んでる宇野選手を見るのは僕は初めてだったので。相当いい演技をしたんだろうなと。僕には分からないですけど、相当な苦労があったと思います。あれだけキスクラで喜べるような苦労が。一緒に練習していても圧倒されますし、これからも宇野選手を追いかけたいなと。次の大会で一緒に滑るのが楽しみです。どれだけ成長したか、どれだけ近づけたか。早く練習して試したい。

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鍵山は24日のショートプログラム(SP)で105・69点の2位。フリーは、4回転ループのほかにも3回転半が1回転半になるミスなどが出て191・91点だった。合計297・60点で、先月の北京オリンピック(五輪)個人戦で、日本勢最高となる銀メダルをつかんだ際の自己ベスト310・05点に及ばなかった。

それでも今季は国内で勝てない時期や、グランプリ(GP)シリーズ世界唯一の2連勝を達成。北京五輪の団体戦では日本初の銅メダル獲得に貢献し、シーズン最終戦の世界選手権でも銀メダルはつかみ取った。