D組の日本(世界ランク7位)は1次リーグ最終戦で、アルゼンチン(同18位)と対戦し、ストレート勝ちした。



日 本25-17
25-19
25-17
アルゼンチン


☆真鍋政義監督 サーブが良かったですね。石川も良かったし、久しぶりに佐藤淑乃も良かった。(2次リーグに)勝敗が持ち上がるので、セットを取られなくて良かったです。宮部藍は日本で1番ブロックが高い。特に2次リーグは(身長の高い)ヨーロッパのチームと当たるので期待しています。(2次リーグは)サーブ、サーブレシーブが重要なカギになると思っています。


☆チーム最多25得点の石川真佑 (1次リーグの)最終戦なので、2次リーグに向けていい形で入れたらいいと思っていました。自分たちのバレーができていた部分もありつつ、少しミスもあった。(2次リーグからは)簡単に勝てる相手ではないので、自分たちが全力で勝ちにいく姿勢を見せていきたいと思っています。


◆試合経過◆

第1セット

アルゼンチンのサーブから。日本のアタックはブロックに阻まれる。

林が、奧のスペースを狙って1-1。

日本のブロックが連続でアウトとなり3-1。井上のスパイクは一時、得点となるもアルゼンチンのチャレンジが成功。ブロックタッチなし。

井上が決める。3-5から林がサービスエース。

序盤、流れはアルゼンチン。日本はなかなかリズムに乗れない。

4-7とされてから、石川の強烈なバックアタックが決まり5点目。再び石川が決めて1点差。

井上のバックアタックは1枚ブロックに阻まれる。

相手に点差を離されそうになると、再び石川が決める。石川の連続ポイントで8-9。石川の活躍でついに同点! 関がノールック、左手1本で相手コートに落とす技ありプレーが飛び出す。

日本が11-10と勝ち越し。11-11となったところで、また石川だ。

13-13、14-14と互いに譲らない。

井上が押し込み15-14。

山田のブロックが決まって17点目。石川が止まらない。スパイクが決まり18-15とする。19点目も石川から。

日本が先に20点に到達。井上のバックアタックで21-16。林のブロックポイント。石川が対角線に決めて23-17。

そして、石川がサービスエース。石川が止まらない。セットポイントを迎える。

最後は井上が決めた。

会場はほぼ満員。日本が序盤の劣勢を跳ね返し、第1セットを25-17で先取した。

石川真佑(2021年8月2日撮影)
石川真佑(2021年8月2日撮影)
井上愛里沙(2018年4月17日撮影)
井上愛里沙(2018年4月17日撮影)

第2セット

乗りに乗っている石川のサーブから。横田のブロックで日本が1-0。2-2からブラジルのスパイクがアウト。

石川の強烈なバックアタックは惜しくもアウトとなり3-3。長いラリー。最後はアルゼンチンのアタックが外れて日本がリード。

林のサーブがネットに阻まれ4-4。

井上が切り込みながら狙いを定めて5-4とする。

再び長いラリー。石川が拾って打つ運動量。最後は井上のバックアタックで6-4。

アルゼンチンの連続得点で6-6。石川が冷静にスペースに落として7-6。

アルゼンチンのネットタッチで8-6。石川の強弱をつけた動きで9点目。

石川が大活躍。10点目も石川の強烈なアタックだ。

1点差とされてから、井上のナイスプレーでボールをつなぐ。日本は何度も石川へボールを集める。11点目も石川のスパイクだ。

また石川がライトから決めて12点目。13点目も石川のサーブで崩し、井上が決めた。

再び井上。15-12となる。

石川のスパイクは一時、アウトの判定。日本がチャレンジも失敗する。

すぐに石川が決めて17-15。18点目は井上のバックアタック。

日本は徹底的に石川、井上にボールを集める。

19点目も石川。誰にも止められない。

関のバックトスから林が決めて20-16。

流れは日本だ。

石川のサービスエースで23点目。素晴らしい活躍。

アルゼンチンのロングサーブが、サービスエースに。

日本のセットポイント。宮部愛のサーブで崩し、このセットも日本が奪った。

石川!石川!石川!の大活躍で日本がセットカウント2-0。

石川真佑(2021年8月2日撮影)
石川真佑(2021年8月2日撮影)

第3セット

第2セットまで石川がチーム最多17得点、井上が11得点で続いた。

アルゼンチンは東京五輪代表で端正な表情のフェリオルのブロックでリードする。

日本は1-2から、またしても石川がサービスエース。石川のサーブから3-2と勝ち越し。

日本は4-4からチャレンジ成功。5-5となり、山田が決めた。

6-6と互いに譲らない展開。井上のバックアタックで7-7。

宮部藍が入る。山田がサービスエース。石川が押し込んで9-7となった。

長いラリー。最後は宮部藍のブロックで10点目、石川で11点目。

またしても石川のサービスエースが飛び出した。

宮部藍が切れ味鋭いスパイクで14-11。途中から入った選手も活躍する。

その宮部藍がサービスエースで16-11。

19、20点目も石川。この時点で石川は25得点目。

山田がスパイクを決めて22-14となる。

石川のブロックで23点目、筑波大の20歳佐藤のサービスエースでマッチポイントを迎えた。

最後は福留が顔面にボールを当てながらボールを拾う。一丸となって勝利をつかんだ。

25-17。

石川が大活躍。途中出場の選手も輝いた。

日本は勢いに乗って2次リーグへと進む。


試合前

日本は中国戦で右足首を負傷した主将でエースの古賀紗理那がコートに戻ってきた。

日本は既に2次リーグ進出を決めているが、試合前のウオーミングアップに参加した。

古賀は金星を挙げた9月30日のブラジル戦は松葉杖姿でスタンドから見守っていた。

スタメン

<セッター>

関菜々巳(23=東レ)

<アウトサイドヒッター>

石川真佑(22=東レ)

井上愛里沙(27=久光)

林琴奈(22=JT)

<ミドルブロッカー>

山田二千華(22=NEC)

横田真未(24=デンソー)

<リベロ>

内瀬戸真実(30)


◆女子世界選手権・日本代表登録メンバー(背番号、ポジション、選手名、年齢)

2 アウトサイドヒッター 内瀬戸真実(30=埼玉上尾)

3 アウトサイドヒッター 古賀紗理那(26=NEC)

4 アウトサイドヒッター 石川真佑(22=東レ)

5 ミドルブロッカー 島村春世(30=NEC)

10 アウトサイドヒッター 井上愛里沙(27=久光)

12 セッター 籾井あき(21=JT)

15 アウトサイドヒッター 林琴奈(22=JT)

19 ミドルブロッカー 山田二千華(22=NEC)

22 リベロ 福留慧美(24=デンソー)

23 ミドルブロッカー 横田真未(24=デンソー)

26 アウトサイドヒッター 宮部藍梨(24=ヴィクトリーナ姫路)

30 セッター 関菜々巳(23=東レ)

37 アウトサイドヒッター 宮部愛芽世(20=東海大3年)

38 アウトサイドヒッター 佐藤淑乃(20=筑波大3年)

【イラスト】バレー女子世界選手権の対戦方式
【イラスト】バレー女子世界選手権の対戦方式

◆女子世界選手権

オランダとポーランドの共催で24カ国が参加。1次ラウンド(R)は6カ国づつ4組に分かれて総当たりで戦い、各組上位4カ国の計16カ国が突破。2次Rは8カ国が2組に分かれ、1次Rで対戦していない4カ国とのみ対戦し、上位4カ国が8強へ。3次Rからトーナメント制となり、2次Rで同組の1位と4位、2位と3位が準々決勝を戦い、勝者が準決勝へ。テクニカルタイムアウトなし、リクエストできるタイムアウトは1セット2回まで。

決勝は10月15日、オランダ・アペルドールン。