今季限りでシングルを退き、来季からアイスダンスに専念することを明言している西山真瑚(20=早大)が49・49点でSP10位となった。

「That’s Life」が鳴り始めると、さわやかな笑顔でリンクを滑り始めたが、ジャンプがハマらなかった。2回転フリップが0点となり、続く連続ジャンプを失敗。ダブルアクセル(2回転半)も回転不足で両足着氷となった。キスアンドクライで得点を知ると、唇をギュッと閉じてうなずいた。

「ジャンプのタイミングが合わなくて、全部抜けてしまいました」。演技後は真っ先にジャンプを振り返り、悔しさをにじませた。

東京選手権では、今季のグランプリ(GP)シリーズに出場している島田高志郎(21=木下グループ)、三浦佳生(17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)に続き、3位表彰台へ上がった。今大会で上位4人に入れば、全日本選手権(12月21~25日、大阪)への出場権を手中に収めるが、知らず知らずのうちに重圧がかかっていた。「自分では感じていないつもりでしたが、心の中で全日本への枠が4枠しかないという焦りがあって。それがジャンプに出てしまったのかなと思います」。

フリーが行われるのは翌5日夜。時間は限られているが、言葉に覚悟が宿る。

「落ちるところまで落ちたので、守りに入らず、攻めの演技ができたらいいなと思います」

攻めの姿勢を貫き、重圧を力に変える。【藤塚大輔】