「りくりゅう」が自然体で初の大舞台に臨む。

GPシリーズ2連勝の三浦璃来(20)木原龍一(30)組(木下グループ)は、出場権を得ていた前回大会がコロナ禍で中止となり、初めての演技となる。会場での公式練習を終え、三浦は「今年、2回目の出場権を得たんですが、そこまで『グランプリファイナル!』という感じが全然ない」。木原も「毎試合毎試合ベストを尽くして、いい感じでこられている。『自分たちが(GP2戦でのランキング)トップにいる』っていう感覚がいまだにない。ライバルたちもきっと、もっともっと上げてきていると思う。僕たちもやることをやってきたので、この試合も変わらず楽しめればいい」と冷静に意気込んだ。

今大会はGP2連勝の世界王者クニエリム、フレイジャー組(米国)も出場する。木原は「すごく会いたかった。GPシリーズは被らないようになっていた。ようやく今シーズンの自分たちの位置が見えるかな」と胸を躍らせ、8日(日本時間9日)のショートプログラム(SP)に向かう。(トリノ=松本航)