新潟アルビレックスBBは64-104で宇都宮ブレックスに敗れて4連敗、今季30敗目(5勝)を喫した。第1クオーター(Q)開始から連続14失点と立ち上がりからペースをつかめなかった。負傷者5人で、出場選手8人のやりくりする苦しい台所事情での大敗だった。特別指定選手のPG小池文哉(22=日本経大4年、開志国際出)と、この日が18歳の誕生日だったSF武藤俊太朗(開志国際3年)は出番がなかった。

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なすすべがなかった。昨季のリーグ王者・宇都宮の攻勢にさらされた新潟の失点は今季6度目の100点台。試合開始から連続14失点を喫した中で3本の3点シュートを決められた。

試合を通して宇都宮の3点シュートの成功率は26本中17本で65・4%。「内を気にしなければならないところで高確率で決められた」。コナー・ヘンリー監督(59)は相手に簡単にビッグチャンスを与えた部分を反省点に挙げた。

チーム事情は苦しい。SG杉本天昇(24)、PG綿貫瞬(35)がケガのため不出場。得点源のCコフィ・コーバーン(23)も負傷のためベンチを外れた。長期離脱中のSFロスコ・アレン(29)、SF玉木祥護(26)を加えて5人が戦列を離れる。コーバーンを欠き、インサイドが手薄な分、3点シュートは今季最多の45本を放った。ただ、成功は13本にとどまった。

そんな中、SF池田雄一(39)は「やる以上はファンに言い訳はできない」と厳しく言った。今季5試合目のスタメンで、今季自己最長の30分23秒の出場時間を記録し、8得点でスチール2、ターンオーバー0。「出場時間が長くても短くても、自分の役割を果たすだけ」。どんな状況でも最善を尽くすことをプレーで示した。

チームは今季30敗目。5日の2戦目に敗れるとシーズン負け越しが決まる。池田は「こういう展開になるとバラバラになりかねない。そういったところで声をかけたい」とチームを引き締める覚悟をのぞかせた。【斎藤慎一郎】