ショートプログラム(SP)3位発進の三原舞依(23=シスメックス)は132.24点、合計205.7点の5位で2度目の世界選手権を終えた。
紅色の衣装でリンクインし、引き締まった表情で滑りだした。冒頭のダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループをしっかりと決めると、その後の3回転ルッツ、3回転サルコー、3回転フリップ、ダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループの連続ジャンプまで、出来栄え点(GOE)を全てプラスで着氷させた。
後半の3回転ルッツでバランスを崩す場面もあったが、最後のループ-トーループ-ループの連続2回転ジャンプは着氷させた。白い歯を見せて、やりきった表情を浮かべた。
「正直すごく悔しいんですけど、悔しいのが出ないぐらい、まだまだここで終われないっていう思いの方がすごく強いので」。
取材エリアに涙はなかった。前を向く表情が印象的だった。
「(来季は)また新しいプログラムになると思うんですけど、そのプログラムとトップに上がっていけるような体の状態とか、コンディショニングも含めて、もっとトップアスリートになっていけるように。まだまだ、スケートが数年は全力でできることに感謝しながら進みたいです」。
GPファイナル初優勝も飾り、世界のトップ戦線で連戦を続けた今季から、心は来季へ向く。
「1番必要なのは練習なのかな」。
また、ひたすらに努力を続ける。
「全力でおめでとうって言いたいです!」
チームメートの坂本花織の2連覇を見届け、そう祝福した。切磋琢磨(せっさたくま)の日々も続いていく。