先月の世界選手権で2連覇を飾った坂本花織(23=シスメックス)が、午後の公式練習を終えると、報道陣に逆質問した。

「どれが知りたいですか?(笑い)体調かスケート調子か?」。

コンディションを問われると、思わず笑いが込み上げてしまう。連戦を重ねてきた今季の最終戦。世界選手権後はアイスショーにも出演し続けた。スケートの調子は好調を維持しているが…。

「体はしんどいです! もう寝ても寝ても疲労回復できないレベルでしんどいです」。

正直に打ち明けた。きつさに笑うしかないが、試合はやってくる。半端な演技をみせるわけにはいかない。

「曲が鳴ったら、ある程度はできるので、そこははっきり区別できてるのかなって思う。それが最後の最後にできるようになったので、それは良かったなとは思ってます」。

この日の午前、午後の2回の曲かけ練習でも、疲れを感じさせないジャンプを重ねていった。

9日に23歳の誕生日を迎えた。アイスショーの千秋楽で、ファンも一緒に祝ってくれた。

「去年とか一昨年はコロナがあって、隔離の時期がちょうど誕生日だったので。本当に小規模で誕生日祝いをして。それもそれで、すごく内容が濃かったのでうれしかったんですけど、もう人生で初めてあんなに派手に祝ってもらえたので、もうすごいうれしかったです」。

フィギュアスケーターとしてはベテランの域に差し掛かる年齢。体の回復具合も以前とは違うとは感じながら、周りの温かさに感謝して、力をもらう。

今大会は日本代表の主将を務める。底抜けの明るさは適任。「気合の方は今ためてます、明日から爆発できるように」とにんまり。「これが最後なので、思い切り、弾けていけたらなって思ってます!」と掲げた。

◆世界国別対抗戦 8度目の開催となる国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝は12点、2位は11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他に米国、カナダ、韓国、イタリア、フランスが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切り、総合得点での順位は得点としない。各出場者(組)の総合得点はISU公認記録となる。