どん底からはい上がり、パリ切符をつかみ取った。男子日本代表(世界ランキング4位)が、スロベニア(同7位)にストレート勝ちし、2大会連続の五輪出場を決めた。セットカウント3-0勝利のみがこの日の切符獲得条件だったが、その大一番で一気につかんだ。本番1年前の出場権は92年バルセロナ五輪以来、32年ぶり。第2戦エジプト戦での敗戦を糧に成長を遂げた日本が、その「強さ」を証明した。

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ミドルブロッカー(MB)トリオが存在感を示した。今大会最多9ブロックのうち、要所で3本を決めた小野寺は「(第1Sで決めた2本は)いい形でつけてたと思うし、粘り強くしつこくブロックできたので良かったと思う。ああいうプレーの積み重ねで今日勝てたと思う」とうなずいた。試合後は大観衆の前で「世界で一番のミドルになるぞー」と高らかに宣言。「(世界で一番のMBは)やっぱりオリンピックの金メダルを取るようなミドルだと思う。日本は今、たくさんのエースがいますけど、誰か1人の力でもないし、控えも含めて、スタッフも含めて、チームで戦ってるミドルなので、みんなで世界一になりたい」とパリに向けて決意を新たにした。

第3戦からスタメンを張ってきた高橋健は、両足を痛めながら第1Sでブロックを決めたが、第2S途中で交代。それでも「準備してきたことができたので良かった。最後の最後までコートに残って、最後歓喜の輪に入っていたい、っていうことがモチベーションだったけど、全員でとれて良かった」とかみしめた。

高橋健の後を受けてコートに入った山内は、第3Sに気迫あふれる速攻を決めるなど、肩のケガがあった中、4戦ぶりの起用に応えた。「この大会を通して厳しさを知って、厳しい条件下でパリ五輪を決められたことは自信につながる。(この大会では)チームとしてもう1つ我慢できなかったところもある。(敗れた)エジプト戦で見つめ直すことができた。結果としてチーム一丸としてやるしかないと、より一層結束が固くなったと思います」と振り返った。

力強く中央を支えた男たちが、パリ行きの確かな土台となった。