女子78キロ超級は花木実友(新潟第一2年)がV2を決めた。モンゴル人留学生のアリウンボルト・マラルジン(開志国際2年)との決勝は、開始57秒に内股での一本勝ちを決め、インターハイ8強の実力を見せた。開志国際は男女計14階級のうち10階級(男5、女5)を制した。

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花木が右足をはね上げた。104キロのマラルジンの全身が宙にふわりと浮く。そのまま体を預けながら相手を畳に沈めた。女子78キロ級決勝は開始からわずか57秒、一本勝ちで勝負がついた。パワーあふれる内股だった。「出せるチャンスに技を出したい。外れてもいいからと一発、技をかけた」。花木は生真面目に話した。

丸山剛広監督(43)は「全国のトップを狙える素材」と、花木の能力の高さを買っていた。4強入りを狙ったインターハイはベスト8どまり。夏以降はウエートトレーニングに励み、基礎から取り組んだ。「しっかり組んで、しっかり構え、しっかり技に入る」と丸山監督が言う基本を徹底的に繰り返した。そんな地味な練習から花木は逃げなかった。「意識、精神面で成長した。大人になった」と丸山監督は愛弟子の柔道への取り組みの変化を明かした。

新潟・白根北中3年時に全中70キロ超級で3位に入った。ところが花木は「メチャクチャ、柔道は下手だった。組み手。技をかけるスピード。寝技。今でも下手だけど、もっと下手だった」と振り返る。だからこそ、伸びシロはたっぷり。組み手争いに勝てば、全国の頂点も見えてくる。「来年3月の全国高校選手権とインターハイで優勝したい」と花木は3年時の全国2冠を視野に入れていた。【涌井幹雄】

○…男女で計10階級を制した開志国際の大倉太監督(55)は「全体の底上げができた」と満足そうに言った。女子57キロ級で優勝した城石佐愛里と男子90キロ級の覇者・長谷川時道はともに1年生。下級生の突き上げはチーム活性に役立つ。同校の目標は団体戦で高校日本一。今大会のテーマは「ケガをしない」だった。大倉監督は「登ったことがない富士山に登る」という言葉で、狙っている全国大会団体優勝の意志を表現した。