ショートプログラム(SP)2位発進の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)が、6度目のGPファイナル(12月7~10日、中国・北京)出場を決めた。フリー186・35点、合計286・55点で2位として出場を確定させた。

柔軟な対応能力を見せつけた。冒頭の4回転ループ、4回転フリップは降りたが、連続技を予定していたトリプルアクセル(3回転半)の着氷が乱れて単発に。そこからは、「詰まってしまったので、あの後にコンビネーションジャンプを3つ残してしまったので、どういう構成するかって考えた時に、前半のうちに跳んでおこうって」と急きょ、予定を変えていった。

後半にも1度は4回転トーループが2回転になると、直後に跳び直して大きな得点を稼いだ。スピンを回り終わって曲が鳴りやむと、柔らかくほほ笑んだ。「表現もジャンプも僕の中では良い演技でした。いろんな感情はありますけれども、今はとりあえず、自分が良かった演技を良かったなって思って、ゆっくり帰ろうかなと思ってます」と振り返った。

今季は「自己満足」をテーマに掲げ、表現力の向上に努めてきた。24日のSPでは全3本のジャンプを着氷。特に演技中盤へ差しかかる4回転-3回転の連続トーループでは、1本目の着氷から2本目への流れがスムーズではなかったものの、3回転を降りきった。

今はジャンプを「転倒するとプログラムが途切れる」とし、表現の1つとして重要視。だからこそ「去年だったら絶対に2回転にしていた。そこでトリプルを跳ぶようになったのは、点数だけを追い求めなくなった表れ」と胸を張った。結果や得点には関心がなく、首位発進の鍵山に5・31点差をつけられても「僕はこのショートプログラムに満足しています。まずは練習通りにできた。いい演技だったと思います」と笑顔で振り返っていた。

自身6度目となるGPファイナルは、昨年12月に初優勝した大会。日本男子では13年から4連覇した羽生結弦以来の連覇が懸かる。意気込みを問われると、「とりあえず、一夜明けたいと思います」と慎重さをのぞかせ、「本当に今の気持ちとしては、いらんことしゃべりそうなんで。ほんまに今は黙って帰ろうと思います」とほほ笑みながら続けた。

◆男子のファイナル進出条件 宇野は2位以内もしくは合計249・15点以上で3位に入った場合は自力での進出が決定。3位で同得点を下回ったり、4位となった場合は他の選手の成績次第となる。鍵山優真は優勝もしくは合計255・99点以上で2位に入れば自力での進出が決まる。2位で同得点を下回ったり、3位となった場合も、他の選手の成績次第で進出できる。

 

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