【プラハ=藤塚大輔】2月のミラノ・コルティナ五輪銀メダルでショートプログラム(SP)6位の鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が、逆転で銀メダルを獲得した。自己ベストを大幅に更新する212・87点でフリー2位となり、合計306・67点。同選手権では、2年ぶり4度目の総合2位となった。

「点数とか順位より、満足できる演技を目指してきた。五輪の悔しさも残っていた。フリーは自分らしいスケートをすることを目標にしていた。結果以上に、自分が満足する演技ができたことが一番よかったです」

冒頭から4回転サルコー、4回転-3回転の連続トーループを決めると、演技後半に組み込んだ4回転トーループも決めるなど全7本のジャンプを成功。最後のトリプルアクセル(3回転半)を決めると、両拳で渾身(こんしん)のガッツポーズで喜びを表現した。キス・アンド・クライで22年北京五輪団体で記録した従来の自己ベストを上回ったのを見届けると、その場で飛び跳ねて歓喜を爆発させた。今季は鬼門となっていたフリー「トゥーランドット」を、最後の最後にやり遂げた。

26日のショートプログラム(SP)では4回転サルコー、4回転-3回転の連続トーループを決めたものの、最終3本目のトリプルアクセル(3回転半)でそれまでの滑走者のエッジ(刃)でできた溝にハマり、回転が抜ける不運なミス。ジャンプ1本分の得点が「0点」となり、6位以下でのSP発進は8位だった22年全日本選手権以来となった。

これまで世界選手権は4度出場し、全てでメダルを獲得。今大会は3年連続4度目の表彰台がかかっており、首位のイリア・マリニン(米国)と17・49点差、表彰台ラインとなる3位まで2・69点差でフリーに臨んだ。