【プラハ=藤塚大輔】ショートプログラム(SP)4位の佐藤駿(22=エームサービス/明治大)が合計288・54点とし、2月のミラノ・コルティナ五輪に続いて銅メダルを獲得した。2種3本の4回転ジャンプをいずれも成功。課題のスピンも3つ全てを最高難度でそろえた。

ミスの気配すら漂わせず、男子9人目の表彰台入りを達成。「体にノーミスの演技が染み付いていた。今回もそれができた」と手応えを口にした。

安定感の要因の1つが、物静かで芯のある人柄。日下匡力(ただお)コーチは「不平不満を聞いたことがない。常に心が一定」と言う。佐藤自身も趣味のゲームでたまに「おいっ」とイライラする程度だといい「変わらない自分でいることが大事」と心得ている。

今大会は五輪から中1カ月とピーキングが難しく、開幕前は「調子は良いとは言えない」と不安も口にしたが、淡々と練習を重ねた。浮き沈みなく調整を続け「昨日、今日と段階を踏んで状態を良くすることができた」と好演につなげた。

来季は成功すれば日本人初となるクワッドアクセル(4回転半)習得も思い描く。「あまりこだわりすぎてはいない」としつつ「やりたい気持ちはすごく強い」と意欲十分。鍵山とともに日本のWエースへ成長した22歳は、歩みを止めない。